例年、ラディアンホールで開催される二宮町教育講演会は教師、保護者、地域が学校教育の変革の機を迎え学びあう、非常に意欲的な企画になっています。
また議会で先進の学校教育の変革を訴える私の質問に「施設一体型小中一貫教育校設置研究会で先進の意欲的な議論がされている」と町長は答弁しましたが、実際に私たちがボトムアップで学んできたデンマーク在住のジャーナリストニールセン北村朋子さんが参画されるなど意欲のある住民の参加もあり期待するところです。 https://youtu.be/Yzv0E7bothI?feature=shared
2021年の教育講演会講師は二宮町教育コーディネーターとして川崎市で不登校ゼロを達成した講師であった吉新氏、2022年は国立政策研究所名誉職員で京都大学特任教授である小松郁夫氏がいずれも「学校教育はずっと変わらなかったがもう限界、革命の時を迎えている」と訴えられました。https://itiishi.kanagawanet.jp/blog/2022/07/30/1704/
2023年の講師は川崎市子ども権利条例制定の立役者であり、体現施設夢パーク代表の西野博之氏でした。川崎市は子どもたちから大人、行政が三つ巴になって200回の会議を経て独自の子どもの権利に関わる条例を制定。 制定後のトピックとして子ども会議からは「大人たちがまずは幸せになってください。その中で子どもたちは安心して生きることができます」との発表があったことに子どもの声を本当に聴くことが土壇場でできたという印象的なエピソードは現在のさらに深刻化する子どもたちの状況と子ども家庭庁設置という国の動きを予告したともいえます。 西野氏のNPO法人が推進した学校に行きづらい子どもたちと過ごした子どもの立場に立つ現場の学びはNHKのドキュメンタリーが再放送されるなど大きな反響を呼びました。
予め講演会後に二宮町がどのような教育環境を共創できるのか、講演会参加者の皆さんと考えたいと並行して展示ギャラリーで二宮町内のボトムアップの子どもたちを支える団体の方々の協力を得を得て活動をご紹介するブースを創り、意見交換ワークショップを持ちました。
西野氏と団体の皆様や保護者の方、教育雑誌編集長で国内の公設民営の学校の情報などに精通する方、大学院で子どもたちへの教育について博士論文を書かれる高校教諭の方が意見交換する場を持つことができました。
東大果樹園跡地のシンボル事業を見学された西野氏は二宮町内に磯のように生まれる子どもたちを支える動きに驚かれ、二宮町が素晴らしい可能性を持つと感想を述べられました。
すでに住民団体「ニーノプラン研究会」という二宮型の個別最適教育を研究するチームは2023年に日本初のイエナプラン教育校「大日向小学校」校長であった方と保護者、PTA役員、教諭、教育委員有志が繋がる学習会を企画し、コミュニケーションの推進を図りました。会場は二宮の名跡であるお寺の和室をお借り似ました。
学校教育制度が全国で敷かれる前にすでに地域で進められていたボトムアップの寺子屋を思い出す設営でした。
二宮の協働による教育の推進を研究していきます。