令和8年度予算議会総括質疑原稿を共有します。

②再質問で訴えたこと

2026年3月9日

それでは再質問をさせていただきます。

まず最初に子どもの笑顔がかがやく 子育てと教育のまちづくりから

子どもの権利です。

条例制定に向けての住民ファシリテーター講座は二宮ならではの住民同士が語り合い、学びあう動きになっている。また教育講演会で川崎市の人権オンブズパーソンを務められる方が子どもの権利にかかる講演をされるとのこと、非常に良いと思いました。

2月に行われたこども会議2回目はとても良かったとファシリテーターを務めた住民の方に伺いました。住民ファシリテーターが子どもたちの声を引き出し、子ども家庭庁のアンバサダーとして活躍された一社法人のサポートもあり、ワイワイと理想の社会を模造紙いっぱいに描きながらたくさんの声が出たとのこと。

 

あたらしい一歩を確かにきりひらく様子がうかがえました。

町長の施政方針で今までの常識を手放す「アンラーン」の掛け声がかかったことを頼もしく聞きましたが、子どもたちに関して、戦後80年の間に起こっている状況は深刻なものであるという背景もしっかりと意識したいところです。

 

二宮町で頼りにしている星山麻木先生が絶賛する国立市の幼児教育センターである矢川プラスを運営する団体の理事長であり、こども家族早期発達支援学会を支える日本の乳幼児教育第一人者である汐見稔幸氏が学長を務めていた白梅学園では「子ども学」という機関誌の最新号で「ポストヒューマニズムと子どものエージェンシー」と題する特集がありました。簡単に言うと人間そのものをとらえなおし、子どもがエンパワーされ自ら切り開いていくという意味かと思います。前段として

日本の小中高生の自殺者数は2025年に532人、1980年以降最多を更新、いじめ認知件数、不登校児童生徒数も過去最多で主な要因は学校にかかる、進路、学業、友人関係によるという現状、すでに2020年にはユニセフイノチェンテ研究所が公表したレポートで日本の子どもたちの精神的幸福度の低さがダントツで報告されていたこと。また一方で身体的健康は38国中1位だったが指標が5歳から14歳までの死亡率と15歳から19歳までの肥満度に限定された数値であることから疑問が残ると指摘されている。実際にここ数年先進国で日本だけが平均身長は頭打ちであり、食生活と睡眠時間の短さ等に起因する全世代の健康面の問題が指摘されている。

 

そのうえで子どもたちの心と体について

高度成長期に子どもの健康という意味での公害病、虫歯、視力不良、背中ぐにゃという障害でも病気でもない「体のおかしさ」が指摘され始め1980年代にはアレルギー、などの「体のおかしさ」拡大期、さらにバブル崩壊の経済の停滞期のくらしや将来への不安、悩みが日本中に広がり、こどもにおいても心の身体的基盤といえる前頭葉機能の異変の人間的危機が表出、さらに貧困問題、自立神経機能、体温調節機能、睡眠、覚醒機能などの異変の動物的危機の現れ、さらに気候変動による熱中症の危機など子どもたちの発達の権利から生命。生存の権利さえ脅かされる様相。子どもたちの心と体はその時の社会情勢の影響を強く受ける。国連子どもの権利委員会は日本の子どもたちが自ら命を絶つケース、つまりそれほどの窮地に立たされていることに勧告を出し続けている。実際に疲労をため込みやすい、また寝ていない。総じて落ち着かず、あるいはいわゆる「良い子」を演じ、交感神経が優位に臨戦状態,過緊張状態となり、国連子どもの権利の研究機関が「社会の競争的な性格により、子ども時代と発達が害されることなく、子どもがその子供時代を享受することを確保するための措置をとること」を過去3回勧告となり、日本に特に示される懸念であると述べられている。そのうえで教育研究学者カリンエリス氏を講師にあたらしい研究分野である先ほどの「人間をとらえなおすこと」で「子どもたちを脱植民地化」する時代だとする論文がトピックとして載せられています。

子どもと大人の場が複数の時間性に宿り、お互いがお互いを可能にしあう協働的なシステムとみることが緊急であるという論点です。

お互いがお互いをエンパワーしあう協働的システムとはまさに作業療法に親和性の高い論点です。

ここで作業療法を生かすまちづくりという点で質問します

先ほどの答弁で二宮町ではOTの学校へのかかわりの施策について説明いただきましたが頻度は非常に少ないのではと感じました。

飛騨市の作業療法によるまちづくりについては12月議会一般質問でも紹介しましたがその後も飛騨市で赤ちゃん対応の講座が始まりました。お母さんが社会情勢から育てにくい赤ちゃんを持つ確率が増え、あふれる情報に悩んだり様子見する前に赤ちゃんをお母さんが見つめ、体に触れながら母子相互がお互いにケアされていく作業療法である、「身体調和支援」についての新しい学びを複数の町民団体の専門性を持った方々からか情報共有をいただいたところです。これは驚いたことにテキストを見て私自身が真似事でやってみるだけでも緊張がゆるみ呼吸が深くなる効果があることを確認しました。

また不登校の居場所づくりをされる団体の方からは以下の意見を伺っています。現在社会は不登校の子どもたちに向けた対応を検討しながら、障がいの有無で分けて、診断名がついた子どもに向けて対応を検討している。だから「グレーゾーン」はどうなる?支援対象者かどうなのか?診断を受けるか受けないか?etc.本質でないところに時間をかけて、疲弊する構造になってしまったように思う。 飛騨市の学校作業療法は、不登校であるかないか、障がいがあるかないかに関わらず、全ての先生、子ども、保護者と共に歩むものです。 今、教育現場で「個別最適な学び」を求められていますが、子ども一人に先生一人が必要?!というくらい、きっと先生たちは困惑して対応しきれずに終わっているのでは・・・と思います。飛騨市の学校作業療法室で使っているツールは「CO-OP(コアップ)プログラム」です。子どもたちが、自分自身で、自分の学び・成長をデザインしていくことができるツールです。学校作業療法室によって、全ての子どもたちが個別最適な学びの方法を獲得し、学校を卒業した後も、その方法を自分の人生に活かすことができると思います。それは、障がいの有無、不登校であるかないかに関わらず、全ての子どもに必要なことです。 インクルーシブな視野で社会構築ができるのが作業療法で、OTが作業療法を行政に取り入れたり、学校に取り入れたりすることで、社会は変わっていけるよう願っています。

 

2月14日に第6回飛騨ウエルビーイングフォーラムが開かれました。

学校作業療法室の導入を令和6年に全国に呼び掛けたところ、今回は

全国各地から自治体関係者400人が集いました。

保育園から就労時まであらゆる世代を対象とする総合支援を目指すことを協働する作業療法のNPO法人から説明がありました。(実際に事業成果として令和7年度予算で介護保険特別会計0,7億円の減を達成するなど、扶助費の増大を抑制する構造的な改革と位置付けられています。)市長からは特に市内全校に設置した学校内作業療法室は教師の負担軽減と子どもたちとの関係が和らいだ成果が出ているが名古屋市立大学と取り組み、悪戦苦闘する中で今の体制がきずかれたため導入までのポイントを把握し、まずはスモールステップから始め効果を実感してほしいと説明があったそうです。二宮町は独自に令和8年度はこの段階なのかなと思いました。飛騨市をきっかけとして学校作業療法室が始まった長野、大阪、奈良、新潟、福島、東京は小平市で始まった教育行政関係者らが登壇し、これを機に、コンソーシアムを結成、連携を深めようとなったようです。ぜひ神奈川から二宮町が連携する自治体となり、赤ちゃんから大人までのウエルビーイングに成果を見せていただきたいがいかがか

 

学びの多様化学校です。

まさに文科省の制度の中でできる、学校作業療法室だと考えます。これは教育福祉常任委員会として大和市や鎌倉市の学びの多様化学校への視察、さらにこれまでの長野県、山梨県の先進的な私立学校を視察して思うところです。

なぜ分校式が良いかというと、そもそも学校という場にこれない子どもたちの居場所を確保するということが必要だからです。不登校の子を持ち、ファミリービジネスとして屹立する力のある保護者は自ら学びながら作るというフリースクールを活用するなどの生活を選んでいるが、やはり孤立化をさせないサポートは自治体として持つべきだ。令和8年度予算で今年度請願を受けていた県と按分する仕組みを予算化されたフリースクール助成はその一歩であるので評価します。

しかしながら多くの保護者は仕事と生活に追われて精神的にも経済的にも余裕のない状況だ。つまり作戦を立てる余裕も情報も持てない方々が多い社会状況なのです。だからこそ専門の機関である学校教育が子どもにあった居場所を選べるようにするべきです。

大和市の多様な学び学校設置は30日どころか数年来学校に行ってない重いニーズの子どもたちを対象に準備されたが多くの問い合わせが殺到し、急遽名称を不登校特例校に変えたというエピソードはいかにこのグレーゾーンのあるいは新しい学校を求めるニーズが高いかを表している。二宮では例えば一色小学校が二宮学園学びの多様化学校の役割を果たせば通えるようになる子どもたちが一定数いると思います。おそらく町外からも求めて移住されるほどのニーズがあります。施策が遅れているのです。子どもたちを制度に合わせてもらうのではなく専門家としての知識をもって子どもたちに合わせて学校をつくる時代に入ったと思います。

学びの多様化学校について研究を進めるという回答であるが、令和8年度は具体化に動かないという意味であり、子どもの人権を取りこぼすことになると考えるがいかがか。

公共施設の利便性、機能性を高める

気候変動対策による持続可能なまちづくり

誰もが安心安全に暮らせるまちづくり

新庁舎、南棟、ラディアン改修で新しい社会課題にこたえるハードが大きく改善される見込みの効果を拡大したいとする町長の答弁を聞きました。新しい人の流れ、賑わいを創出しからまたそれをウエルビーイングに生かす必要について、またともしびショップに限らず「食」というテーマの重要性の答弁ありました。まさに学校給食という教育分野から福祉保健衛生、そして農も含めた産業の分野から、食ほどウエルビーイングに資する分野はない。そしていまや食の安全保障の危機も目前に迫る状況だ。町長から積極的な意欲が感じられ非常にうれしいし、未来を担う子どもの権利にも直結するところだ。

気候市民会議でも議論になった、庁舎、ラディアンにいるだけでこの町が持続可能な循環型社会を目指すことがわかる作戦が必要です。ハード、ソフトさらにデザインのディテールに生物多様性に資する流域治水、グリーンインフラ、断熱、自然エネルギー活用と合わせてぜひとも二宮町の重点施策として食をテーマに体現せ策を打っていただきたい。

私としては令和8年度から体現につながる協議の場を二宮の社会資源である観光協会、社会福祉協議会、住民団体等、さらに行政担当課と協議する場を作っていただきたいと考えます。新庁舎のトピックとしてウエルビーイング、インクルーシブや循環型社会に資するまちの食堂として小さい自治体ならではの縁と知恵を集めたいと思うがいかがか。

 

 

ラディアン改修中の代替についてです。

廃止となった町民温水プール施設を指定管理業者の創業支援と施設維持管理費と撤去費用取得もかねて循環型でウニの養殖をする事業が始まることが決まりました。

公共の資源を如何にデザインし使い倒すかは自治体の腕の見せどころです。

ラディアンが使用できない間にやるべきことは地域の歩いて行ける場所、範囲での多様な住民の皆さんの社交が進むことだと思います。

社会福祉協議会もかかわるスーパーの移動販売が始まると聞いています。地域の賑わいと子どもたちの居場所、地域集会施設と公園をセットで生かす作戦が欲しいです。老人会や子ども会、子育連など従来の地域の組織の制度疲労、あらたな在り方が問われています。そして新しいアイデアを持った住民や団体、事業者は増えています。

実は多世代の多様な住民の社交、出逢いこそが地域の特色であり、資源であるはず。

 

放課後の子ども達の居場所も本来地域ごとにあり、子どもたちと多世代の地域住民との出会いが生まれることが求められます。

朝から夕方まで学校で子どもが過ごすことが子どもにとって最も良いことといえるとは到底思えない。

コミュニケーションを進めたいと思います。

子どもは大人たちと相互にエンパワーをもたらす宝のはず。地域支援コーディネーターとはまさにこれを目指す仕事であり、

新旧の人材が相互にコミュニケーションを進める、地域包括ケアシステムの本来の実装、地域づくりの新しい作戦が必要です。町長のお考えはいかがか。

東大果樹園跡地は二宮町の歴史的な物語のある資源です。

そして二宮の里山も海も。

そして人です。

法人化する団体が増えました。

 

東大果樹園跡地はその自然資源が宝です。自然資源を多世代に結び付けウエルビーイングにつなぐ仕組みづくりは近年の子ども達の非認知能力の低下の回復においてもこの不安定な社会状況を考えても、さらに循環型流域治水の減災力の強化の視点からも求められます。

長年の利益をもたらすことは明らかです。

先ほどの子ども学の中の「子どもと大人の場が複数の時間制に宿り、お互いがお互いをエンパワーしあう協働的なシステム」

 

これは実は二宮町に特徴的な森の幼稚園や、東大跡地のみらいはらっぱの指定管理事業者、また東大跡地を生かして活動する一社法人の「あそび」をテーマに子どもも大人もつながるビジョンや、エコミュージアム化を求める団体、子どもにたっぷりと自然遊びをという団体、環境団体が子どもたちと社会資源をつなぎ行政と協働したぼくたちわたしたちの地球会議、そして子どもたちと町長で宣言した気候非常事態宣言から気候市民会議、新たな学校を求める動き、子どもの権利条例に向かう一連の動きが向かっている方向性と一致すると思われます。 1

このように私は二宮町に起こるヒト、モノ、コトが深い人間の自然に根差したラディカルなしかも平和につながる新しく再生するヒューマニズムの力を持っていると感じています。

おりしも、令和8年のエコフェスタにのみやではラディアンホールの企画に縁あって前京都大学学長で現在国の機関である、地球環境総合研究所所長の山際寿一氏を招くことが決まったところです。

知る人ぞ知る、霊長類研究の世界的な学者の立場で学際的に今世界を俯瞰して「人間とは何か」を研究する第一線の方です。

町長はおそらくアテンドとして二宮町のたたずまいを紹介されると思いますが、二宮の社会資源とこの地球視野の研究者との出会いをどのようにとらえておられるかお考えを聞きたいです。