令和8年度予算議会総括質疑原稿を共有します。

②最後の質問で訴えたこと

2026年3月9日

最後の質問をします。

ぜひとも山際先生との出会いを二宮学園が率先して進めていただきたい。今年のエコフェスタから二宮学園がしっかりと協働することを求めます。

生活環境課がコンサルを使わない住民による気候市民会議を協働し、さらにこども版気候市民会議をマネジメントしたことで町村の職員として表彰されました。私たちも非常にうれしいことでした。

村田町政は新庁舎建設やラディアン改修、温水プール利活用などかつてやったことのない大きな事業を質実剛健に進められてきた。

これからのこの小さい町のチャレンジの姿はこのように、例えば東大果樹園跡地のPPPによる開発、公としての福祉的価値、この町に欠けている子どもの発達支援、若者のひきこもりの政策課題にこたえるデンマークの人生のどこでも立ち止まって考え学べるフォルクフォイスコーレや川崎市子ども権利条例の体現の子ども夢パークの二宮型をつくるなど住民が以前から思い描いていたまちづくりのソフトを明確に打ち出すことではないか。

エージェンシーとはOECDの2030年学びの羅針盤のコンセプトでもあり、

新たな価値を創造する力、対立やジレンマと折り合いをつける力、個人のみならず社会のウエルビーイングを目指して学ぶというイメージを描いています。

数十年たっても悪夢のような戦争がなくならないのはひとえに生きている人々がエージェンシーに欠けるからでしょう。

 

母の親友から出産祝いに送られたのがは婦人の友創設者の羽仁もとこ監修の育児日誌でした。羽仁元子氏は偶然にも二宮ゆかりの方だった。公的な母子手帳がいかに今のお母さんたちを苦しめる標準型数値の情報でできているか議論になって久しく、変わる気配はないが、婦人の友社の育児日誌の欄外につづられる羽仁元子のメッセージは私にとって忘れられない。「育児とは赤ちゃんのゆりかごとなりながら、世界のようらん揺籃に思いをはせる重要な仕事」という文だった。

(揺籃とはゆりかごのこと、物事が生まれ育つ環境を指します)

まさに天から授かった宝である赤子を通して世界を学ぶ、この国家の根幹にかかる重大な仕事を一人一人がする時を今の社会は平然と奪っている。実は望まずに0歳から保育園に預け働くお母さんたちは増え続けている。そして生まれる前からこの社会の影響を受ける赤ちゃんとお母さんの現実を知るのはまさに自治体である。フロントの現場は大きな危機感を持っているはずだ。

 

国家間の軋轢のていたらくは失望の極みだが常に人間の目を覚まし続ける自然、新しい命である赤ちゃんとお母さん、そしてその周りの大人たちの営みは人類世界共有の持続可能性への学びの宝庫だと思う。自治体の創発は一縷の希望だと思います。

 

人口2万人強の飛騨市がなぜ新しい創発のまちづくりを推進しているか、それは首長が重度の自閉症の息子さんをもたれ、専門家や大学教授と研究を積み上げられてきた成果でした。いやもしかしたらスーパーカミオカンデという宇宙視野の施設があるからかもしれません。

首長になって最初の仕事は公の薬を使わず作業療法で当事者の生活を変えていく青少年診療室の設置でした。

今年4月には飛騨市にCO-Innovation Universityは著名な宮田裕章氏を学長に迎え、AI時代に必須の社会課題解決の「問いをたてる人材」育成に全国的にサテライトで研究実践をする先進的な大学が開校します。

二宮町の創発的なエネルギーをもってチャレンジする生活者である住民のかたがたはそれぞれ今の社会への危機感から生まれた本質的なビジョンを持たれていて、それこそ公の明日を創る糧であり、世界に通じる価値と思います。

 

町長は新庁舎建設、ラディアン改修、温水プール活用とかつてない大仕事を実現するここまでの質実剛健な町政運営を導きましたが、集大成は新しい協働の公の姿をこの小さい町から見せていくことと思います。

 

子どもの心と体の危機に根差した創発的事業を保健福祉施策、学校教育、流域治水に資する環境防災施策、東大跡地活用にミッションをもって取り組み、広く財政の応援を集めるガバメントクラウドファウンディングのデザインとしても打ち出す作戦を進めていただきたい。

そのためには膨大な仕事を抱える少ない人員の行政だけでは無理で自走的に学び続ける法人化した住民団体、事業者との協働、さらに見識ある専門家とともに作戦をつくっていくことが肝要です。

令和8年度から村田町政の住民力のまちづくりを新たな「エージェンシー」の動きをもって進めていただきたいがいかがか