以下、賛成討論原稿を共有します。
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私は本議案に賛成の立場で討論します。
町の説明資料にあるように、当初の予算では第6次総合計画後期基本計画の策定、公共施設等総合管理計画改定により、町の将来について検討する場面は確保されていたと考えています。
本修正案で加味された専門的なアドヴァイザーの招へいや審議会、ワークショップもあらかじめ織り込み済みと理解していたがこのように幾分強調した予算にすることで可決への説得力を持つなら歓迎します。何しろ一刻も早く予算を通し、政策的な予算を執行すべきです。ここまでの行政の3度の予算書作成にかかる行財政負担と信頼の回復を心から求めます。
予定されていた4月のこども会議が中止になったことは慙愧に絶えません。この二宮らしい町民団体と協働し、独自の子ども家庭庁からも注目されていた県内でも先進的なチャレンジの2回目の発展形のチャンスでした。その他さまざまな住民団体の創発的事業が中止になり、また契約が遅れたことによるダメージを聞いています。
今般の予算否決への違和感による怒りは一ミリたりとも弱まりません。質疑の様子で、否決の可能性を感じ呆然としています。
予算編成にかかる行政の根幹の専門的な部分で議会が暴走する事態にある。
議員になって12年になろうとしますが、住民自治を謡う市民運動の議員としてスタートしたため、日本人にふさわしい民主主義を体現する政治の形、特にこの小さな町の政治にこの議会の仕組みが本当に良き構造なのか、町村は必ずしも二元代表制をとらなくてもよいと議員必携に明記されていたことからも疑問を持ち続けてきました。
さらに議員という立場から普通の町民のかたがたが出会う何倍ものこの町を良くしようと身をとして活動するかたがたに出会ってきました。村田町政の当初持たれた東大果樹園跡地や国立小児病院跡地どうする、あるいは新庁舎についての専門家とともに学び合い対話する様々な町民ワークショップ、またこの間立ち上がったNPO法人や一社法人のボトムアップ、それが結実したのが住民ファシリテーターによる気候市民会議でした。無差別抽出の千人にアクセスした会議、住民のかたがたのインテリジェンスや個性、職員と住民、人がつながって対話するたたずまいには常に心を動かされてきました。
この小さな町の職員は多くの町民の意見や苦情、相談の対応に多くの時間をかけています。町規模であることから住民との距離が近いのです。そもそもこの町はこの数十年来、ワイワイガヤガヤとこれは気候市民会議提言にある言葉ですが、腹を割ってワイワイガヤガヤと、自治の学者の言葉を借りれば「群民的な」自治力、インテリジェンスのポテンシャルのある町だったのではと想像します。
一方世界の混沌たる状況はまさにジャングル状態である意味「崩壊」の時代に入った様相があります。気候危機は修復できない臨界のポイントに達するとの指摘もあり、資源争奪、戦争による生き残りを視野に北欧福祉大国が徴兵制に踏み切るなど、国民の教養と見識ある政治参加が日本と世界の行く末を左右する由々しいフェーズを迎えています。
この小さな町の自治は重要です。議会の在り方について真剣にコミットする限界にきていることは明白です。市とは比較にならないほど低い歳費の議員報酬です。まずは未来をわが事としてコミットできる働き盛りの優れた人材が広く副業として立候補を検討できる様、予算審査でも申し上げましたが、3月議会、9月議会の日程の集中を避けるなどの研究もすぐにできる対応策です。
市民会議という多世代の住民が専門家と学び政策提言する新しい政治の形と子どもの人権という民主主義の根幹にコミットしてきた一連の町の動きを私は評価しています。この政策を力強く推進いただきたい。ゆくゆくは本来の民主主義を生かすための従来の議会制度の段階的な見直しに寄与すると考えます。
二宮学園の中学生たちは二宮町の未来について研究し毎年提言を続けてきました。すばらしいことで広く町民と共有したい内容です。町長は毎回その場にこられていると聞いています。
総合計画等町の未来にかかる計画策定にこの動きをぜひ関連付けていただきたい。多世代の住民や事業者が学者と学び協議するプロセスはまさに市民会議の発展型です。県内でもこれにコミットできた先進自治体は限られます。
役場のみならず、学校教育現場では全国的に保護者からの相談にかなりのエネルギーをかけています。既存の学校制度と子どもたちの現状の乖離が元凶です。不登校児童生徒が40万人という最高値を更新する中、国の責任で喫緊で抜本的な改善が図られるべきですが待ってられない状況が限界で今を生きるこどもたちのために真鶴町や湯河原町で重要な動きが見えます。実は二宮はもっと前から先んじて住民も議会もこれに根本的な大ナタを振るうことを求めてきました。
総括質疑では町長より研究するとの明言ありましたが、
子どもたちひとりひとりを毎日力づける楽しい学校をつくる。このことにまい進する新年度であるよう強く望みます。以上、賛成討論といたします。