令和5年度一般会計、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計、下水道公企業会計について賛成の立場で一括討論させていただきます。
4つの会計の決算について各予算が適切に執行されたことを確認しました。成果の観られない事業はなく、コロナ後の生活が戻る中、各課の事業が回復された様子も確認しました。さらにコロナ前からの様々な課題について新たな取り組みの進捗もあり、妥当と判断します。
おりしもかつてない豪雨災害が議会直前に起こり、職員の災害対応を優先する立場から議会運営委員会でも開催時期を憂慮する声も上がる中、予定通り決算審査を終えることができました。千年に一度の風水害レベルに全員体制で尽力されたこと、特に重責のあった課について心からねぎらうとともに行政議会一丸となり、今後に向かう決意を共有したいと思います。
特にラディアン周辺行政機能集約基本設計についてコロナ以前からの複合的な課題解決に資する大きな事業であり、成果を評価するとともにさらなる防災、福祉のまちづくりへの貢献を目指し、最新の科学的な精査とソフトのイノヴェーションにつながる実施設計に向けた研究を求めます。
少子高齢化は地域の様々な課題を露見させていますが
介護保険事業の一環の啓発事業で生まれた認知症サポーター数は令和5年度で5000人弱に迫り、さらに町民活動推進事業でバックアップした発達支援教室修了者も数千人という状況は二宮町の伝統的な民度をさらに上書きする鉱脈を示しました。
また女性と保護者世代の人口について予想を上回る定住の実績があることからも二宮町が未来に向けて果たす役割を担える潜在力を表します。
喫緊で求められる防災と福祉のまちづくりにおいて既存の組織に重ねてコミュニティソーシャルワークの新たな見せ方と仕組みづくりに専門分野を持つ住民と協働して創発的に尽力いただきたいと思います。ここに教育の二宮学園と生涯学習のコミュニティスクールのコミットメントは必須と考えます。子どもたちをパートナーに進むことの効果は気候市民会議の多世代参画のコミュニケーションの様子が遠方から傍聴に駆けつけたコンサルや学者の皆様の反響を呼びました。子どもの権利に引き寄せた人権教育、主権者育成の生涯学習としても広域に効果のあるソフト事業への二宮町の特色を生かす先進的な展開を求めます。
下水道企業会計については優先順位をつけて内水氾濫対策計画にも着手、さらに浸水ハザードマップの計画も視野に保守点検作業の注力の実績を評価します。防災、消防と連携する実際の効果とリスクコミュニケーションの推進を望みます。ここにきて能登半島は豪雨災害が起こり、壊滅的な被害を受けました。大地震と豪雨災害のダブル被災が実際に起こり、すべてが想定を上回る被災となっています。
消防、防災、都市整備、また福祉、教育分野においてもについて従来のサービス提供を超えた公のレジリエンスが問われるフェーズにきています。各課の専門的な情報も広く町民とシェアし、町ぐるみの減災を目指すスタンスをさらに求めます。
以上ここでの決算討論といたします。