2024年9月議会で決算総括質疑をしました。

2024年9月29日

令和5年決算について総合計画の重点的方針の視点から総括的に質問する

「公共施設の利便性、機能性を高めるまちづくり」

町民の皆様が今般の浸水被害をリアルに受けられこの地域での建設計画に不安を覚えている方も多いと思いますので、町長から新庁舎の建設場所について千年に一度の豪雨災害は想定済みの計画であることを説明いただけたらと思います。

令和5年度は「新庁舎・駅周辺公共施設再編計画」に沿って「ラディアン周辺行政機能集約基本設計公募型プロポーザルで実績ある建築設計事務所と交渉、契約、基本設計料を執行した。生涯学習センターラディアン周辺へ行政機能を集約するとともに町民にとって居心地の良い場所となる拠点づくりという設計ビジョンに対して令和5年予算総括質疑で私は「より人間的な郷的なまちづくりのイノベーションが起きやすい公共施設を、いかにデザインするかが肝要」と要望した。

現在基本設計案が示されパブコメを終了したところで今後実施設計と土地取得に係る予算が議会に提案される見通しである。

当初法務局となりのラディアン駐車場に建設する基本構想から見て格段のグランドビジョンが見られ、防災拠点としての堅牢な国道、県道のアクセス、耐震性の高い大きな建築物の周辺住民の避難拠点がないなどの課題への効果、何よりも各課横断的な取り組みが 必要な今と未来の福祉的課題への効果、有効なランドスケープの活用、時代のニーズに合わなくなったラディアンの改修、社会福祉協議会、町民センター機能の代替となる福祉会館など、重層化する課題解決につながる良案であると評価している。

何よりも現庁舎の耐震性の不備、老朽化によるコスト増大と働く職員の環境の著しい劣化、アクセス道路の脆弱性、吾妻山の土砂崩落の事実と大型地震、激甚化する風水害と防災の備え、レジリエンスの強化の一刻も早い実働が求められるため速やかに実施設計に進むことが求められる。

しかしながら今後半世紀強の長期にわたりまちづくりに大いなる影響を与える重要な建築である。予算投入に答える大きな効果を求めたい。新庁舎について防災に係る機能に加え、エネルギー消費などを含めた環境負荷を大幅に低減、施設を建設してから解体するまでのライフサイクル・コストの低減効果が後年に維持管理経費の縮減として具体化すると令和5年度予算総括質疑の答弁にもあったが、ラディアン改修も含めて効果として特に求められる未来に向けた町民のウエルビーイングとは何か、効果の詳細を確認する。

2「子どもの笑顔がかがやく子育てと教育のまちづくり」

生まれる前から大人になるまで発達を子どもの権利の視点から切れ目なく支える仕組みの強化としての施策を検証したい。

まずは令和5年度の新たな産婦健康診査、産後ケア事業、さらに発達段階早期の子どもたち、保護者を支える仕組みについての検証を問う。

また教育課題の未然防止・早期発見・早期対応をするすべての学校にスクールカウンセラーが常駐する体制を整え、また校内居場所づくりを推進したことの効果と令和5年度中の不登校児童生徒の状況と対策も踏まえた検証を確認する。

3気候変動に対応した安全・安心なまちづくり

「気候非常事態宣言」を子どもたちと共に町民の言葉で発出したことはここ20年の団塊世代の住民団体が作った協働の基盤に新たな世代が合流し、発出後の気候市民会議もコンサルなしに独自のマネジメント計画が行われたこと大きく評価する。国や専門家も注目するこれらの動きがダイナミックに町政にレジリエンスとして展開されるべきだ。

近年の激甚化する風水害対策として一級町道10号線について雨水排水施設整備実施設計に着手と予算にあった。

従来の治山治水に加え、国も進めるグリーンインフラの周知と実践が重要な視点であり、さらに住民への啓発と協働に注力すべきと思う。

令和5年度の全町を俯瞰して崩落、浸水の課題の現状と対応施策の検証を問いたい。

4誰もが自分らしく暮らせるまちづくり

新型コロナウイルスワクチン接種事業への負担金、補助金の減は国のワクチン特例臨時接種事業の令和5年度をもっての終了、定期接種としての取り扱いに向けた動きになる。

二宮町の条例上初めて令和5年9月に予防接種健康被害調査委員会が複数案件で持たれた。

未曽有のワクチン施策に没入した資源は計り知れないが令和5年は新型コロナウイルスワクチン施策の総括に向かうポイントでもあった。

このようなことは今後も起こりうることから自治体が今回のコロナ禍から何を学ぶかは国益にとっても非常に重要だ。

コロナ禍から令和5年度までを総括してコロナウイルスワクチン施策含む保健衛生施策の課題の検証とリスクコミュニケーション、副反応、健康被害に対する実際の対応について説明いただきたい。