二宮に思う その3
今日は今まで中々お目にかかれなかった深窓の古民家に住まわれる素敵な人生の先輩女性のお話を聴くことが出来た。
茅葺き屋根に薄翠の苔がうっすらとかかる風情がなんとも美しく他だ古いだけでない趣味の磨かれたワビサビを極めた上質で質素な建具。思わず呼吸が収まる古雅な和の景色。
徳富蘇峰記念館の一環の建築の名残との事。失われた梅林の老木化致し方無しと言うも新しい丘の上までの宅地化で風が入りにくくなることを心配されていた。
そして次は何と仕掛けた罠にかかる里山の生き物物語。
てん、アナグマ、アライグマ、大きなシカが来たこともある。
そしてあの葛川溢水と崩落を引き起こした線状降水帯の翌日にに小さなネズミがかかって一晩手をつけずにいたら細い蛇が中にはいり丸飲みしていて太い蛇が罠の側でとぐろを巻いていた。
そして次の日には何も居なくなっていた。
話し手がまるで古民家の囲炉裏端で話すような穏やかな語り口なのでまるでお伽噺を聴いた時間のような異次元の空間が見えた。
もう一つ西側の丘道沿いの山腹にやはり山林を庭にひっそりとした日本家屋のお宅があり、やはり文化人らしい老婦人が住まわれていて風土を簡単に切り崩す近代土木や宅地造成に警鐘を鳴らされていた。こちらも本当に惹き付けられる人間的な魅力溢れる方でその森と日本家屋の佇まいと共に忘れられない記憶だ。
日本の佇まいと生き物との物語
二宮、日本の、いや世界に待たれるテーマだ。