二宮町教育講演会「子どもの人権」

川崎市オンブズパーソンでもある弁護士飛田桂氏の講演の深い、衝撃的な内容は二宮町の子どもの権利条例制定の体現施策への貴重な学びとなった。

2026年7月28日

  • 飛田 桂氏 神奈川県中央児童相談所嘱託弁護士、横浜市いじめ防止対策委員会委員、川崎人権オンブズパーソンを歴任。現在認定NPO法人子ども支援施センターつなっぐ代表理事、神奈川県教育委員会スクールロイヤー、早稲田大学社会安全政策研究所招聘研究員として活躍。専門は子どもの権利擁護、いじめ・虐待対応、司法面接等。著書、論文多数。

  • 日本は国連子どもの権利条約を批准するも包括的基本法ができないまま40年余り不作為が続いた。しかしながら障碍者差別や女性差別については国際法に批准後すぐに国内法ができた。なぜか?政治家の票につながるから、そしてお金と力を持っているのは大人だから。 日本国内では自治体が先んじて条例を制定。オンブズパーソン制度を作り、たとえば 川崎市では子どもたちに配られる黄色い定規にアクセスできる仕組みを取り入れた。日本財団は研究し、基本法制定の以下の提言をつづけた。

  • 「子どもたちは施策がよいかどうかわからない。こどもコミッショナー制度を諸外国は作り、調査、監視、提言、国会に提言、子どもを代弁するとともに人権擁護機関(オンブズパーソン,アドボガシー)」設置。

  • アメリカでは最も優れたエースの弁護士や検事、政治家を子ども担当に据える。つまり出世コースである。なぜか?子どもこそが未来への力。国の最重要施策との位置づけ。

  • こどもがSOSを言えるようにする。意見を出せるところ、最後まで面倒を見るところは非常に重要だが何よりも周りの大人が気付いて周りの大人が動いていく先をつくることが大事。

    理由は子どもの被害は開始して時間がたってから気づかれる。

    性被害もグルーミングから始まる。

  • しかも子どもの性被害の情報は公開されない。ネグレクト状態。

  • 傷ついた子どもの声を聴く心がまえ、環境に配慮が必要

    被虐待児症候群を理解する。愛情が何かわからなくなる。疑似行動をするなど

フランス、パリへ視察でショックを受けるほど配慮ある施策に出会う。

こども裁判官、こども検事、こども弁護士、すべて国費

性教育ではなく「性と関係性と愛の教育」をするフロント体制。

日本は関係性の教育が欠けている、愛をはぐくむことが欠けている。

子どもは被害をひどいと受け止めていない。

措置として親子を離す傾向が強い日本

手前でいかに小さくとどめるか、子どもの安全に心配がある段階で介入。→エデュケーターという仕事が出色。気付かせる役割(ともにご飯を作り、子どものケアをしてともに生き、遊び、お母さんの時間をつくりケアする。

介入できるのはこども裁判官が命令するから~エデュケーターが動ける。

日本は研究対象→小学校のひきこもり

「お子さんと保護者が外に出れないことに介入しないのはネグレトではないのか?」

子どもは何が普通かはわからない。同じ言葉、同じ基準を持たない。しかし、徐々に気づく。話すことに集中するとつらくなるのでそらすことも大事。動物が有効。

子どもの声を聴く→ラポール(信頼関係を築く)

子どもの声を聴く→ 子どもに責任を負わせるリスク。大人が決めるそのうえで尊重することが大事。オープンに聞く。

子どもにとって最も良いこととは子どもの狭い選択肢に配慮し、必ずしも子どもの意思ではなくオープンな選択肢を見せられること。

「子どもって権利があるの?」と子どもは言う。

子どもが権利を持つことを知らないと被害にあいやすい。

子どもが権利があることを知ることを言葉だけでなく、日々の行動の中で感じられることが大事。

  • CHC子どものワンステップサポートセンター 話しやすい安らげる場での最初のヒアリングで何度もつらいことを説明しなくてもよいような設えを持つ。フランス、アメリカ。五感が解放されるケアが必要で犬やバスケットゴール、絵や粘土など遊びができる場。日本の場合は座布団のある居場所が非常に有効。

  • 日本は交番に行くのか?

    男の子が性被害にあいやすい状況あるが日本の性被害検知数は非常に低いのはかえってリスク。前科がある加害者が同様の子どものケアをする仕事に就けない子ども性暴力防止法2025年12月25日施行(児童生徒性暴力防止法はすでにある)

    加害者が逮捕されなかった。隣に行く。弁護士が何もできない。

  • 法整備できるも、調査が事業者がすることになっている法整備の不備。

  • 世界の当たり前を日本の当たり前に アメリカCAC、フランスのワンストップセンターを日本にもNPO法人として立ち上げた「つなっぐ」

  • 包括的支援の枠組みで自治体が始めているところも出てきている。

    先生は性被害にかかるお話に深く切り込まれていたが、深刻な情勢を買いま見ることができた。

  • ご両親が子どもの学習支援にかかわられていたこと、学生時代の格差の経験から、子どものことを集中して引き受ける流れになってから真剣に子どものことを考え続け、法的な福祉的な視点を深め、本当に今の子どものために創る力のある弁護士となられた。

  • こどもの見えない苦しい実情に怒りさえ覚え涙し、熱のある実践と法的裏付けのあるお話に感動し、二宮町の条例制定と体現の方向性についてリアルで知見に基づいた政策提言をいただいた貴重な講演会だった。